最近のゲームが面白くない件

 

なにか、せっかくだし書いてみようと思う。で、いま一番思っていることを書こうと思ってこの題にした。

 

なぜ、こうもゲームがいやゲームだけじゃなくて小説も映画もおもしろくないのか?

私は、そういう良質な物語がないと、どうも飢え死にしてしまうようで、だから特にいまのゲーム業界はほんとうにあきれてしまう。

 

ちょっと最近奮発してPS3とWiiを揃える。まあ、そこでもう罠にはまっているんだが罠というのは上記二つの後継機がでてしまったといことだった。

私は、どうしてもPS3とwiiを遊んでみたかった。

なのに私がそれらを買ってまだ神と呼べるゲームに出会わないうちに、ゲーム会社は後継機製造ということをした。私は個人的なソロコアゲーマーなのでモンハンやそれらオンラインゲームの面白さを実感はしていない。だがもしかしたらこれらをだれかとプレイできたら間違いなくこれらのオンラインゲームは面白いだろうなとも思う。

だけどゲームには、ゲーム単体の面白さもあっていい。だってそういうのを求めてるゲーマーだってざっくざっくいると思う。

こどもが学校で気を使ってはしゃいで帰って来た時、美しい風景に魅了されながら、異世界から奏でられる摩訶不思議な音楽に誘い込まれ、その世界に降り立ち、勇者か救世主のようになって幻想ではあるが確実にここではないどこかに冒険に繰り出す。

私も学生の頃対人関係で疲れたときはゲームの世界に没頭したものだ。

だが待望に後押しされて買ってみていくつかのソフトをやってみた私の答えはこのゲーム機の底が見えてしまった。という哀しい悲劇だ。

もちろんいくつかのソフトはかなり私の血を熱くさせたしかしそれらはゲーム黎明期に原型ができている。シリーズものでしかなかった。

もっとPS3ならPS3なりの良さのあるゲームが作られてもいいと思った。あれだけの画像処理ができるのに作り手は現実の風景を写生しているだけでそこに魔法的なエフェクトを混ぜて作った映像にどこかまだ人間として創造しきれてないキャラをぎこちなく配置しているだけなのだ。

こんなものは映画館に行けば、その数倍いいものが見られる。

ようするに現行のゲームはハリウッド映画の焼き直しであってゲームではない。

私が買うのを戸惑ったFFシリーズ。 今回はその十三番目の作品になるあのゲームにはものすごい期待していたが、あれは完全にプレイヤーを意識していないクリエイターの一人よがりの作品だ。

まず、キャラが全部、ものすごいくさい演技をする。戦闘シーンも中二病全開でわたしは格闘技好きだが、その観点から見ても隙だらけの構えに体に芯の通ってない実に野暮ったい戦い方、一番の戦闘熟練者であろう某女性騎士は、完全にMATRIXのパロディだ。

キャラがかっこいいと思わせるには、まず美しいと思わせる必要があるだろう。

そして美しさとはどこから来るのか。ff13のように忠実に人間を描くような仕様なら、骨格から人体力学までそれら指し示す理想的な人間の肉体と姿勢のとり方を学ぶべきだ。

なぜ、雑誌のモデルやグラビアの女の子が可愛かったり美女だと思うかはある意味、彼女らが健康的で骨格的に実に整った体を持っているからだ。だからある種の美しさを出すには、そのキャラがそのフィルムの中で活発に生きていなければならないいのだ。

FF13を見てみるとみな、かろうじで死にそうだがなんとか生きているような閉塞感を持つ。私には彼らの体が不安や緊張で凝り固まって体が猫背になりそれによってにうっ血している血があのみょうに青白い肌を作っているように見える。

FFシリーズにある特有の世界が終わっていく終末感が13では不健康という形であらわされてしまっている。物語において胸躍る冒険譚だというのにキャラクターたちは今にも自殺しそうなほど脆弱なのだ。

コクーンという人口惑星からその下に広がる未知の世界パルスにパージという強制送還されるのをなぜか嫌がる彼らは私には怖がらなくていいもの怖がっているといううそ臭さしか感じない。未知の地平に人が抱くものが嫌悪というのがこのストーリーを極限までうそ臭くしている。

 

コクーンに強制的に縛り付けられ奴隷のように働かされ、そしてパルスという下界の自分の力さえあればどこまでも生きていける未開拓の世界に自由を求めるというのならばものすごく共感できる。

このゲームに関してクリエイターたちは、自分の一人よがりな観点から勝手に現実に絶望してわざと悲壮さを装っているだけだ。

そしてそれらはまだ時代が3Dグラフィックというものを飲み込んで消化しきれてないという事実がある。3Dグラフィックはアニメーションに継ぐ次世代の映像表現である。これに卓越しきれてないのだけであるともいえる。しかしその完成形を私は一時代前のゲーム機に見ているnintendo64だ。あれはコントーローラーのデザイン的な操作性の良さに少し粗雑ではあるが完全に3Dポリゴンを自分の物にしている快適さがあってものすごい完成度を誇っていた。

ゲーム機においてコントローラーは勇者の使う剣でありこれが強い剣であればあるほど、ゲームの難易度を上げてもゲームは成立する。そしてゲーム機本体は、その剣の機能にあったスペックがあれば十分なのである。剣がなまくらなのに世界だけが出来すぎていても。その切れない剣が冒険を不快なものにするだけである。

私にはPS4が示してくれる世界が胡散臭くて仕方がない。当分は、古本屋から名著を探すように良作を見つけていくしかない。もしかしたらPS2に逆戻りをしたくなるかもしれない。

えー、初めての記事はゲーム批評になりました。それもPS3とwiiという二つをあげておきながら結果的PS3の批評になってしまいました。wiiの方は今度します。長文にお付き合いくださってありがとうございます。