面白いゲームはどこにいったのだろうか?

 

 私は最近、PS2のソフトに手をだし、そのまま、wiiドラゴンクエストⅠⅡⅢに手を出し、そして、ついにはスーファミまで退化してしまった。なぜか、ゲームが面白くないからだ。

 スーパーファミコンなんて当時人気ありすぎて買えなくて、友達のうちでボンバーマンをやるのか密かな楽しみだった。

 私の最初のゲーム体験は、ゲームボーイだった。それもポケットモンスター レッド

 今でもあのときの感動は忘れていない。

 マサラタウンのメドレーが流れるまま、主人公の母親に話しかけると「そうね、男の子はいつか旅立つものよね」とか言われたのをいまだに覚えている。

 いつから、RPGは、本当のファンタジーから脱落したのだろう。

 ポケモンにつづいてテリーのワンダーランド クリスマスにプレゼントされてその日は感動でゲームボーイに張り付いていたのを覚えている。

 それからニンテンドー64、ソフト数はすくないが、しっかり作りこまれたソフトたちは一人で遊ぶのにも友達と遊ぶのにも満足のいくものだった。

 それからPS2 けれどPS2で思ったのは互換性のあるPSの方のゲームのほうが面白いということだった。PS2になってアクションの幅は格段に広がったが、アクションに添えられるストーリーは希薄になった。PS3などは、もはやストーリーよりゲームシステム

 なんだかドット絵だったから想像力が膨らみ凝ったストーリー表現がうまれた、MIDIだったから音質より音楽的な旋律の方が優先だった。だから面白かった。つまり今のグラフィックだとか音質だとかのは、面白さの本質をついてない。それらは飾りだ。もう先にドット絵とMIDIで作ったRPGPS3に作り直してほしいくらいだ。

 彼らは、物質的に豊かな製作現場にいるがそれは精神性の枯渇につながるのだ。「ダークソウル」が面白いのは分かる。「モンハン」が面白いのも分かるけどさて、心にまでじんとくるゲームはどこにあるのか?

 DSやPSPドラクエやFFのリメイクがなぜ失敗したか。真の表現者がだれも代行できなくなったからだ。そしてなぜリメイクなどに頼るのか、もはや新しいゲームを生み出す気力がなくなっているからだ。

 あの少年が大人になっていく蒼い海のうねりのなかから生まれてくるみずみずしさが今は、荒れ果てた荒野で大地はひび割れて枯渇しきっている。

 FPSも無双も戦国バサラも枯渇しきった荒々しい荒野の上で作られたものだ。だからやっているとなにかこうこちらの心まで荒んでくる。

 

 そうだ、この枯渇しきった荒野を進むのなら、阿修羅にでもなって幾重にも武器をさまざまに持ち、一騎当千し、その果てに見えるものをみるしかないのだと私は思い始める。

 むかしにもどれないならこのままあえて突き抜けて欲しい。どうみても中途半端ゲームが多すぎる、方向性がいいのは、昔からのシリーズ物ばかりだ。

 それもwiiU、 PS4というこれまたユーザーを置いてきぼりにしたゲームハードによってお金持ちの廃ゲーマーにばかり恩恵を与える羽目になった。Wiiは開拓されつくしたか?PS3はその機能を全て使い尽くしたか?なんだ、どれだけ金銭を無駄にすればこの間違えに気がつくのだ、悪いのはハードではない。良いソフトを作ろうとしない気構えだ。

 逆に言えば悪いハードでも良いゲームは作れる。達人は環境を選ばないのだろう?

 ああ、もう一度あのみずみずしい音のするゲームよ、生まれてはくれまいか?